構築論 「グングとZeroの合成」
長くなるので続きから。たまにはこういう風にデッキ構築を見るのも良いね。
《氷結界の龍 グングニール》
☆7/水/ドラゴン/シンクロ
ATK 2500/DEF 1700
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上に存在するカードを選択して発動する。選択したカードを破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《E・HERO アブソルートZero》
☆8/水/戦士/融合
ATK 2500/DEF 2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
1.共通点
赤字で示した通り、「水属性モンスター」を使う点。
もう一つは、「カード破壊効果」。破壊する種類は違うけれども、どちらも強力な効果であるのは間違いない。
またグングニールには「優先権」の武器があり、Zeroには「強制効果」の武器があるので、大きな対策をされてない限りは防がれる心配が無い。
2.各カードの召喚方法
一見両方とも召喚方法がゆるく感じるが、デッキ相性を考えると水属性を中々使い辛い。
だがこの2枚は相性が良いので、良く使われる召喚方法について書く事にする。まずはグングニール。パターンは大きく3種類。
a.チューナーを特殊召喚(以後SS)する場合
ZeroはSS限定なので、絡ませようは幾らでもある。なのでグングから。
当然ながら、シンクロにはモンスターが2体以上不可欠。ボードアドを失う代わりにカードアドを得るのがシンクロの特徴だ。そして「チューナー」1体と非チューナー1体以上が必要だ。
召喚権は1ターンに1度しかないので、1ターンで呼ぶ為にはどちらかを特殊召喚する必要がある。ここではチューナーを特殊召喚するパターンで書く事にする。
カード効果を含む、自己特殊召喚方法を持つカードは以下。ここのチューナーのテキストは省略する。
・ゾンビキャリア
・フィッシュボーグ-ガンナー
・A・ジェネクス・バードマン
限定条件でのSS可能チューナー
・トラップ・イーター
・ドラグニティ-ファランクス
・ナチュル・コスモスビート
・ネオフレムベル・オリジン
・サイキック族チューナー(緊テレサポート)
・フレムベルチューナー(爆発サポート)
・魔轟神獣ケルベラル
・魔轟神獣チャワ
・BF-疾風のゲイル
・BF-そよ風のブリーズ
以上である。デッキに合うチューナーを探し組み合わせるのが大事となる。
b.非チューナーをSSする場合
チューナーの方は基本的にサポートが多い為、SSが容易となるが非チューナーの方はそうは行かない。大まかなサポートとなるSSは《リビングデッドの呼び声》や《黄泉ガエル》を使用する事にある。
その他にリクルーターの《グリズリーマザー》や、限定ながらも自己SSを持ち手札回復に貢献する《E・HERO バブルマン》が存在する。
後はHEROとの絡みから《簡易融合》を使用するのがベスト。2チューナーはかなり優秀なものが多いので、その辺りしっかりと貢献してくれるだろう。
もしくは相手のSSに合わせてSS出来る《ドラゴン・アイス》もお勧め。手札はこのカードを切ってもSS出来るので(フォートレスと同じく)、1ターンキル・大寒波中の壁としても働いてくれる。
アンデ戦でもブリュを先出ししてバウンスしても、後に後続を出せば結局ループする羽目になる。まぁ相手の手札枚数次第だけど。
最近のカードならば、《デブリ・ドラゴン》が寒波の関係からも相性が良い。《沼地の魔神王》を墓地に送り、召喚すれば手札に《融合》を抱えつつグングニールを出せる。この場合使ったのは実質召喚権のみ。
黒薔薇にもなれるので、黒薔薇3積みの頃はこのカードの威力が堪らなく強かったのは良い思い出だ。
c.どちらかをターンを跨いで残す場合
魔法・罠のサポートを主軸とするが、水属性モンスターの方はSSする手段が少ない以上、どうにか場に維持したい。水属性を場に維持するかチューナーを維持するかに掛かる。
チューナーを維持する場合は、《クレボンス》や《柴戦士タロ》・《氷弾使いレイス》の様に戦闘をかわせるモンスターが有力となる。
非チューナーの場合は、《デュアル・サモナー》や《グリズリー・マザー》等のリクルーターの使用が鍵となるだろう。
サポートでの有力は《威嚇する咆哮》《和睦の使者》等のフリーチェーンで、戦闘をかわせるカードが望ましい。もしくは【カウントダウン】で使われる《覇者の一括》なども良い。
ターンを跨ぐ場合は難しいので、基本は以下のカードを使うのが他のカードと合わせる上でも合わせやすいだろう。
・ゾンビキャリア
・A・ジェネクス・バードマン
・BF-疾風のゲイル
・緊急テレポート
・簡易融合
この組み合わせならば、一気にグングニールを出せる。【ジェネクス帝】はウンディーネの絡みで、グングやZeroと絡みやすいのだが如何せん売ってなかったり高い。
それを解消するのに手っ取り早いのはやはり再録された《簡易融合》だろう。
以上がグングニールにおける召喚方法である。
続いてはZeroの召喚方法。Zeroとグングニールが相性が良いのは単純に「水」繋がりという訳ではない。
手札のHEROを墓地に送る、もしくはシンクロ素材にHEROを使う事で一瞬で素材を揃えられる点にある。融合召喚方法は幾つかあるが、最も使う1枚での逆転が可能なのはやはりこのカード。
《ミラクル・フュージョン》
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、「E・HERO」という名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
墓地・場を使う融合カード。効果発動時ではなく解決時に融合モンスターと融合素材の選択をするので、基本的に阻害される事が無い。《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》と同じ裁定が融合召喚の強みだ。
まずはこのカードの汎用性の高さには、溜飲が下がる。HEROを5枚くらいしか入れてない自分の【ジェネクスZero】でも3積みが苦にならないのだから。当然Zeroを絡めるデッキなら3積みは必至である。
また手札・場融合の《超融合》《融合》は独自の強みを生かしてメイン・サイドで活躍させるのが望ましい。
それと《平行世界融合》。ミラクル・フュージョンを使用した後なら、Zeroが除外されていてもエクストラに1枚Zeroが残っていれば4枚目のミラクル・フュージョンとして活躍してくれる。
ただHEROの除外は《D-HERO ディアボリックガイ》が居るものの、水の除外は容易ではない。楽な所は《水の精霊 アクエリア》か《氷炎の双竜》である。
このカードも【次元】デッキのサイドメタとして働かせるのが望ましい。メイン採用出来るのは、後はチェーンゲートだろうか。
以上がZeroとグングの絡みです。魔神王・デブリを使えば瞬間でZero・TORNADOの選択が出来るので簡易でセイラーを出せばウハウハだったりします。
デブリで2釣って、簡易で3出せばトリシューラにもなれる鬼畜さ。あいつは海竜だって。グングもそうだけど。釣る2は《E-HERO ヘル・ブラッド》とかがお勧め。HEROで帝のリリースにも使えるので。
分からない所や質問がある場合はコメ欄へどうぞ。これが参考になれば何よりです。
« 2/10 遊戯王TVチャンプ公認大会結果 | 小説を書いてみた・・・。 »
コメント
詳しい考察ありがとうございました!
これを元に改めて組んでみたいと思います^^
質問なんですが、簡易でエクストラのスペースがキツくなる気がしますが大丈夫でしょうか?
>Zセイバーさん
>簡易
使う人は誰もが確かにエクストラがきつくなると仰いますね。
ですので、決闘を通して自分の一番使用頻度の高いカードを厳選する必要があります。
普通のエクストラに入るカタストルも、自分のデッキではシンクロ召喚確率が低い事から採用してません。
そうやってエクストラのカード厳選も大事になってきます。
基本的に貪欲や予言を挿していれば簡易を2挿していても、呼ぶ融合体は1枚だけで良いので。
基本その融合体は使い捨てと考えるのが妥当ですね。何度も呼びたい場合は上記のカードを上手くサイクルさせて下さい。
簡易で使うカードのレベルで、シンクロ体は意外に左右されますね。またどのレベル枠が必須となるのかも分かりますし。
シンクロ・融合がいつも別だったらなんて思う時もありますが、厳選したからこそ信じられる、と言うのがありますね。
自分はいつも真剣勝負でエクストラ組んでます。シンクロのカードパワーとHERO融合のカードパワーがしっかり絡み合う様にエクストラが作れた時は快感ですね。
デッキとまずは相談して下さい。その上で簡易を使う場合は、今度はエクストラと相談です。その辺の調整過程がまた遊戯王の醍醐味だと思ってます。
なるほど
勉強になりました。
考えてみて7枠を出すことが多かったので、6のゴヨウを抜きの選択も
普通は思いつかなかったことです
御親切にありがとうございました!
トラックバック
| h o m e |