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無効と阻害と展開と

遊戯中心の基本ブログ。他に出来るのはGW・クルセイド・WS・ヴァンガード・BS・Chaos

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第1章 入学式、そして出逢い 

-第1章 入学式、そして出逢い-


息を切らせながら校門をくぐると何故か人気が無い。そして加奈子が示す方に掲示板があり、そこには何かが書かれた紙が貼り出されていた。


加奈子の目が丸くなる。何が書かれていたか気になったので俺も見る事にした。俺は無言になった。


俺の見間違いでなければ、そこの張り紙にはこう記されていた。



『入学式は、午前10時より開始します。』



現在午前8時半。当然新入生で居るのは・・・俺と加奈子だけ。



「・・・・・。」


「・・・えへ、時間間違えちゃった。早かったねー、ついいつもの調子で出ちゃったからかなー。あははー。」


「・・・お前、俺に何か言う事は無いか?」


「・・・・・ごめんなさい。本当に時間間違えました。許して下さい。」


「駅前のカフェ新商品1品で手を打ってやる。」


「ぶー、ちょっと時間間違えただけでそれは酷くない!?」


「ふざけるな、俺の貴重な睡眠時間をいつも通りに破壊した挙句に早く来過ぎました?洒落になってないわ!」


「そんなに怒らなくても良いじゃん・・・。太郎君、朝低血圧?」


「今怒ってるのはお前のせいだ!それを駅前の新商品一つで手を打ってやるんだ、有り難く思え!」


「太郎君のケチんぼ!そんな事だと、小さい男になるよーだ。」


「身長がでかいから小さい男にはならん!」


「そういう小さいじゃないんだけどね・・・。」



全く思い馳せていた高校生活のスタートが事もあろうかフライングスタートまっしぐらになるとは・・・。先が思いやられるな、全く。



「ねぇ、太郎君。あっちの方が入学式会場みたいだよ。何か人が来出したみたい。」


「ん、あぁそうだな。じゃあ行くか。」


「うん。よーし、じゃあ走るよー。」


「待て。」


グッ


「ひゃあっ。何でいきなり止めるの!びっくりするでしょ。」


「俺達はもう走る必要は無い。会場が分かったんだからゆっくり行くぞ。」


「えー、でもー。」


「えーもへったくれもない。俺はさっきお前に振り回されたんだ。今回は俺の言う事聞け。」


「・・・・・、うん分かった。じゃあゆっくり行こう?」



ん?嫌に素直に返事したな。いつもならここで駄々をこねるのに。そうか、加奈子もようやく大人の階段を上り始めたと言うことか。俺は嬉しいぞ。



「よし、じゃあ行くぞ。全く走るしか脳がないのか?大体お前はいつも・・・。」


(手握ったまま・・・。えへへ・・・。太郎君気付いてないから、このまま黙っとこうっと。)



そんなこんなで会場に到着し、入学式を迎える。俺と加奈子は偶然にも受験番号が近かったのもあり、そう遠くない席に座った。俺の隣はまぁ誰もが期待しない右は男子左も男子。


一方の加奈子も左右共に女子。何かほっとした。あいつ、未だに俺以外の男と話す時砕けないんだよなぁ。丁寧語から入るって言うか、女子にはそんなこと無いんだけどな。


入学式の無駄に長い話が大体終わり、終わりを迎えようとした時校長先生らしき人が何か別の話をし始めた。どうせ下らない事だろうと聞き流そうとした時、辺りのざわめきからそれを聞き流せなくなった。



『えー。では入学式を終了する前に、この度この学校の推薦入試をトップで合格し、入学式前日までアメリカに留学していた君達の同級生を紹介します。』



は?帰国子女って奴か?まぁそんなの聞けばみんなざわつくか。立ち上がろうとしてた奴らみんな座り直したし。それにしてもわざわざ紹介するって事は何かあるのか?


気付けば加奈子はステージの方に夢中。他の奴らも、か。仕方ないので俺も向く事にしよう。さてさてどんな奴が帰国子女とやらなのか・・・・・。



『初めまして皆さん。アメリカから帰国した《黒木 香織》です。どうぞよろしくお願いします。』



うぉっしゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!



正直に言おう、五月蝿い。そして男子生徒全員のスタンディングオベーションで、見えなかった。だが問題は次に有った。



『初めまして。同じくアメリカから帰国した《黒木 真治(なおはる)》です。どうそよろしく。』



キャーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!



正直に言おう、五月蝿い。大事な事なので二回言った。そして結果的に全校生徒(加奈子含む)が立ってしまい俺だけ座っていた為、ステージの2人を結局見る事叶わず。まぁ同じ学校だ、いつか見る事も有るだろう。


ん?そう言えばさっき二人とも苗字《黒木》って言ってたよな。って事は二卵性双生児か・・・。男と女だったからな、多分声からして。




こうして俺の高校生活初日、いわゆる入学式は最後の激動を除き、普通に終えるはずだった。最後の最後で掲示板を見るまでは。




1年A組


出席番号1番 東 太郎  ・・・・・  出席番号6番 黒木 真治


出席番号1番 伊藤加奈子  ・・・・・  出席番号7番 黒木 香織




よもや、いつか見るだろうと思っていたステージの拝めなかった顔を1年間拝む事になろうとは、一体誰が想像しただろうか。しばらくはクラスが五月蝿いな、こりゃ。・・・・・、



「加奈子、同じクラスだな。」


「うんっ!よろしくね、太郎君。」


「それでさ、これからちょっと買い物に行きたいんだけど付いてきてくれるか?」


「それはぜんぜん構わないよ。教材買ってからだけど。だけど珍しいね、太郎君が買い物行きたいなんて。何目的?」




「・・・・・完全防音の耳栓かヘッドフォン。」
2010/11/07 Sun. 15:09 | trackback: 0 | comment: 0edit

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