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無効と阻害と展開と

遊戯中心の基本ブログ。他に出来るのはGW・クルセイド・WS・ヴァンガード・BS・Chaos

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煮詰めた結果・・・。 

どうも、トップメタで行く気は無くても、デッキ構築が何かしら苦しい物になっている気がするのは気のせいではないはず。浮気心と秋の空、と言いますしきっと自分の中の何かがぶれてるんでしょう。(何か違うwww)


なので、出場予定だったデッキは一度解体しました。弱くは無かったと思いますが、どうにもどこか肌に合わなかった様で・・・。


なので、もう一度デッキを0から作っているのであります。そして、【ジェネクスZero】も解体されました。今求められているのが何か違う、と感じましたので。


只今手元に残ってるのは【救星】のみですね。取り敢えず11月前半までに形にはしたいです。残り1ヵ月半、頑張る事にします。



話変わって、『GA-芸術科アートデザインクラス』(4)が発売されていたので購入しました。今か今かと待っていて、この芸術の“秋”に合わせての発売とは・・・、やるな。


そして、Fate/Zeroの5話見ました。この話で取り敢えず、参戦サーヴァント全員出ましたね。えっと、Fate/Zeroを知らない方へ、見所をいくつか。



・ライダーマジ男前。イスカンダルさん、パネェっすwwwww

・ライダーのマスター、ウェイバー君。まじヒロインwwwww 何だろう、小動物系?

・戦闘に定評のあるバーサーカー、5話に痺れる憧れるぅ!

・マスターの扱いで不幸になるランサーさん、マジイケメンwww 緑川さん頑張ってます。5次のランサーも結局不遇の不幸ポジをこの目で体感せよwww

・キャスター&石田。このコンビは良い意味で癒し。狂ってる、ってのは常人だからwww

・ギル様、相変わらずの『俺ルール』。そして短気過ぎるwwwww

・主人公か否か、セイバーの透明&影薄さ。何と言うか、名前負けしてますよ色々とwwwww




こんな感じ。ライダー陣かぶっちゃった、だってマスターもサーヴァントもマジ濃すぎるwww もう主人公で良いよお前ら。


OPもEDも神ってたし、これは本当にGJ。ちょっと残念なのは、今ニコ動で人気沸騰中のアッサシーンさんの出番があのダンス以来下がってるという事。ダンス?と思った人はこれを見よ!







BGMは違ってます、何せMAD化してますんで。ですが、これを見てると・・・第4次の方が熱いですね。もっと戦闘をよこせ!!!





『Cross Life-人生の交差-』


-第3章 過去への決着、回想編・後編-



-7年前、9月18日 20時04分 白神総合病院、集中治療室前-


静寂の支配した空間。今ここに居るのは、私・妻・香治・沙織さん、そして・・・香織ちゃんと真治君。誰もが黙っている。香織ちゃんと真治君も・・・泣くのを止めて黙っていた。


あの後、即救急車が来て太郎は運ばれた。救急隊員の人達もそれを見た瞬間、青ざめていた。私達が青ざめたんだ。一般的な感性が有れば例え現場慣れしている救急隊員でもこれは青ざめるだろう。


私は放心状態だったが、救急隊員の声で我に戻り直ぐに妻に電話する。その後、香治達と共に白神総合病院へ向かう。一緒に連れて行かなかったのは、私の状態を察しての事だったのだろう。


向かう途中、車の中でさっき運ばれる姿を見てしまった、香織ちゃんと真治君が泣いていた。無理も無い、自分達の友達があんな酷い状態になっていたのだ。


そしてそれが、間接的に自分達のせいだと感づいているのかも知れない。もしそうなら先程車の中で泣き続け、今ここで目を腫らして黙っているのも頷ける。


そうこう心の中で感じていると、香治が口を開く。



「・・・お前の奥さん、別嬪さんだな。俺の沙織と引けを取らない。これは引き分けだな。」


「・・・お前がそう言うならそうなんだろうな。少しは見直したか?」


「・・・あぁ。お前が選んだ女だから、ともかく下手な鉄砲もって奴と思ってたが、案外目は悪くないな。」


「だろう?お前なんかとは違うんだよ。」


「貴方、今はそんな話を・・・」



私達がそんな話をしていると、沙織さんがそれを止めようとする。だがその止めようとするのを、私の妻・紗希が遮った。流石紗希、良いタイミングだ。ありがとう。



「良いんですよ、あの2人はそういう話をしたいんです。少し席を離れましょう?沙織さん。貴方、私達はロビーに居ます。直ぐに呼んで下さいね、終わったら。」


「・・・あぁ。お前達も少し親睦を深めてくれ。私も昔話に花を咲かせるよ。」


「えぇ。では行きましょう?さぁ、香織ちゃんと真治君も行こう?向こうで飲み物飲もうね。」


「「・・・うん。」」


「あの、紗希さん。」



そう言って、強引にこの場に私と香治の2人だけを残す。4人が離れた所で、改めて違う口調で私に話しかけてきた。開口一番は・・・、謝罪だった。



「悪かった。こんな事を言っても許されるなんて思ってない。事故だからと言い訳するつもりも無い、だが俺はお前に謝るしかできない。治療費は必ず支払う。だがその前に・・・、本当に済まない。」


「・・・お前は相変わらず色々と信義と忠義に厚いな。気にするな、私達は人間だ、ミスはどうしようもない。」


「お前はそれで納得するのか!?俺は・・・納得しないぞ!俺の子供達がこうなったなら、俺は・・・!」


「お前は俺が本当に冷静で居られていると思うのか?お前が親友だから、不慮の事故だから仕方がないと。お前が本気でそう思っているのなら・・・、私はお前に約束して欲しい事がある。」


「・・・何だ、約束事って。」


「最初で最後の約束だ。太郎が目を覚ましたら・・・、私達の関係はこの場限りで終わりだ。」


「!?・・・どうゆう事だ、吾郎!」


「どうもこうもない。お前は親友だ、私はそう思っていた。だから私は、お前も私のこの気持ちを理解してくれていると思ったが・・・。それは私の思い違いだったな。」


「・・・お前、本気で言ってるのか。俺達の関係を絶つ、と。」


「あぁ、何度も言わせるな。」


「・・・そうか、俺もお前の気持ちは分かってるつもりだったんだがな。分かった、お前の息子が目を覚ましたらお前との関係は終わりだ。お前との関係は悪くなかったが、こんな形で終わるとは思わなかったぜ。」


「そうだな、私もそう思っている。そしてもう一つ、この事件は伏せろ。そして、こちらの名前を出すな。私はメディアに名前を晒すのは嫌でな。それが家族でもだ。お前の会社に関係して名前が出たと言うのは、私の沽券に関わる。」


「・・・そんなに俺等に関わるのが嫌か。分かった、この件は内密に済まさせて貰う。お前の沽券に関わるからな、感謝しろよ・・・東さん。」


「あぁ、恩に着ます・・・黒木さん。」



その言葉を最後に、私達の会話は終了した。私がどれだけ悲しいか、そしてどれだけこの事故に対して憎しみが有るか。それを押し殺し、私は冷静の衣を羽織る。


そして今の関係の謝絶。これに関しては、私が重荷になる訳には行かない。あいつの、高校から夢見て遂に実現にまで持って行く事の出来たこいつの夢、『樹形再生計画』。それが整備不良による事故の発生で、人身事故を発生させたとなれば、こいつは好機を失う。


それだけは避けたかった。親友の悲願を一番知っている私が、その悲願の邪魔をしてはいけない。私は結局、太郎を取れなかったか・・・。これを聞いたら太郎は私の事をどう思うのだろうか。


本気の嘘を初めてついた、私の最高にして最大の親友に。こればかりは深い繋がりである、香治もきっと見抜けなかっただろう。もしかすると、見抜いた上でこの嘘に付き合ってくれているのかもしれない。だがそれでも構わない。私があいつの重荷にならなければ、それで良い・・・。




-白神総合病院 ロビー-



「紗希さんは、気配りが上手ですね。あの2人を二人っきりになりたがってたのを察したんですよね?私もまだまだだなぁ。」


「そんな事は有りませんよ?でもきっとあの人は・・・、私の予想通りなら沙織さんも覚悟しておかないといけませんね。」


「?何を・・・でしょうか、覚悟とは。」


「あの人は、今香治さんと話されていると思いますが・・・、きっと2人は関係を切ると思います。」


「え?どうしてですか、何で2人が!?」


「あの人は、自分の気持ちより人の為に動く人です。私もそんな所に惹かれて、あの人の告白を受けました。」


「いきなり何ですか?それが今の話とどう繋がるんですか?」


「香治さんは、近々海外に行かれるそうですね。何でも・・・、高校からの夢を叶える為に。」


「はい、ですからそれが・・・。あ!ま、まさか・・・。そんな、じゃあ吾郎さんは。」


「はい、子供が轢かれた悲しさとこの起こってしまった事故への憎しみを全て殺して・・・あの人は香治さんの夢を邪魔しない為に、この関係を切るでしょう。きっとあの人はこう思ってます、この事故が関係者同士で発生したと言う事実が世間に出回れば・・・、確実にその夢はまた遠のくと。」


「そんな・・・どうして?どうして、親としての悲しみよりも香治さんの夢を取れるの?私には・・・信じられません。」


「それが普通の反応ですよ。沙織さん、私達は知らないフリをしなくてはなりません。きっとあの2人は嘘の通し合いをしています。それはきっと空気で分かると思います。それでも・・・、私たちはその空気すら感じてはいけません。それが、あの人の覚悟であり恐らく勘付いている香治さんの気持ちを汲み取る事になりますから。」


「私は、そんな事にも気付けなかったのですね・・・。妻失格です、それに比べて紗希さんは・・・。貴方はとても素晴らしい奥さんですね。」


「・・・いえ、私は電話であの人からそう言われていたのですよ?そしてタイミング良く、自分達を2人にしてくれと。そしてそこで、関係を断絶すると。私も電話で聞いた時、信じられませんでしたよ。」


「え?」


「私でも、あの人の心の奥底を覗く事は出来ません。ですが、あの人の意向を例え周りが拒絶したとしても・・・私は、私だけは味方のつもりですから。ですから、沙織さんは香治さんを支えて下さいね?」


「・・・私に支える事が出来るのでしょうか?自信が持てません。」


「傍にいるだけで、そして疲れた時に胸を貸してあげるだけで良いんですよ?それだけで男の人は・・・、癒されると思いますから。あんな人でも単純なんですよ?」


「・・・はい。私、一生香治さんを支えます。例え傍にいる事しかできなくても、絶対に傍を離れません。」


「おかーさん?私もおとーさんのそばにいるよ?」


「・・・ぼくも。ぼくもお父さんのそばにいる!」


「・・・うん!ありがとう、香織・真治。」


「お前達。」


「貴方。・・・終わりましたか?」


「あぁ。」


(貴方方が本当に羨ましいです。負の感情さえも、押し殺してまで人の背中を押せるなんて。少なくても私には・・・出来ませんから。)



「沙織、帰るぞ。東さん達はまだ残るらしいからな、関係の無い俺達は居ても意味が無い。香織、真治、お前達も帰るぞ。」


「香治さん!?何で吾郎さんの事を、東さんって呼ぶの?」


「何を言っているんだお前は。東さんと俺達は無関係だろうが。東さん、この度は本当に申し訳有りませんでした。慰謝料などを後日振り込ませて頂きます。いつもの所で宜しいですか?」


「香治さん!!!」


「いえ、良いんですよ。沙織さんでしたか?この度は無関係な我々の所に態々奥さんまで来て頂けるとはありがたい限りです。ありがとうございます。」


「吾郎さん!?貴方も!どうしてですか!?」


「ごろうおじさん?」


「なんで?おとうさんとけんかしたの?」


「・・・・・そうだね。だから、香織ちゃんも真治君もおじさんの事は忘れなさい。勿論、太郎の事もね。」


「「・・・いやだ。」」


「え?」


「たろうくんのことは、ぜったいに忘れないもん!」


「そうだよ!たろうくんはわたしたちのともだちなんだから!!!」


「香織、真治!東さんのご迷惑になるだろうが!静かにしなさい!」


「・・・ひっく。」


「・・・うぇーーん、おとうさんがおこったーーっ!おかーさーん!!!」


「香治さん、子供達に当たらないで下さい!」


「・・・沙織、子供達を連れて来い。行くぞ。東さん、私達はこれで。」


「えぇ、失礼します。本日はありがとうございました。」



そこで会話が終了し、香治・沙織さんは去って行く。その際、香織ちゃんと真治君がずっと泣き続けていたのは言うまでもない事実だ。


ロビーが2人きりになった後、私は口を開いた。勿論そこには妻しか居ない。だから言う、私の本音を。



「私は、あいつの為にこの関係を断ち切った。」


「はい。」


「・・・怒っているか?それとも・・・別の何かが有るか?」


「怒っていると言うのは・・・、間違ってないかもしれません。ですが私が怒っているのは、こういう時も素直になれない貴方にです。貴方は少し他人に頼り過ぎじゃないですか?自分の気持ちを感づいて欲しいなんて、それはエゴをぶつけてるだけですよ?」


「あぁ、私もそう思うよ。だけどその“気持ち”を素直にしたならば、私はきっとあいつに酷い言葉をぶつけていただろう。そして、事故の情報操作もさせなかっただろうさ。」


「太郎が聞いたら、即興ものよ?私が聞いても未だに信じられないんですからね。」


「分かっているよ・・・。本当に申し訳ないと思っている。」


「・・・泣いても良いんですよ?今なら私だけですから。」


「・・・・・。」



私は妻のその言葉で堰が切れた。気付くと私は自分の胸の中に妻を引き入れているつもりが・・・、私が妻の胸の中に引き込まれている。妻の胸の中は・・・、いつも暖かい。



「・・・・くっ!わ、私は。私は・・・間違っているとは思っていない・・・。」


「えぇ。貴方はいつでも何時までも、人の為ですからね。だからそんな貴方だから、私は貴方に付いて来たんですよ?だから今日、今くらいは私を頼って下さい。貴方の妻なんですから。」


「紗希・・・、くっ、うあああああぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁ!!!」



私は子供の様に、妻の胸の中で泣いた。私自身が泣いたのは一体何年ぶりだろう。そして、私がこんな声を上げたのも何年振りだったのだろう。だが今はそんな事も考えられず、ただただ紗希の胸の中で紗希を抱き締め泣いた。




-22時12分 黒木邸-



「・・・香織と真治は?」


「泣き疲れて寝ましたよ。」


「・・・そうか。明日から、俺は子供達に嫌われるな。」


「香治さん・・・、私には本当の事を話してくれないのですか。」


「沙織・・・。」


「私は、香治さんの重荷なんですか?香治さんは、私に本当の事を隠すんですか?貴方の辛い姿を見て、私が貴方の役にどれだけ役に立ちたいか知ってますか?私、悔しいです。貴方に何も話してもらえないのが・・・。」


「・・・・・、俺は最低な人間だ。子供一人の人生を棒に振っておきながら、人生の親友の苦渋の決断を飲んでしまった。意味が分かるか?」


「紗希さんと話してました。吾郎さんと・・・、関係を絶ったんですね。吾郎さんの気持ち、なんですね。」


「・・・、お前達意外に鋭いんだな。女の勘、って奴か?」


「私も紗希さんも本当は分かっていなかったんですけどね。紗希さんは、吾郎さんから聞いていたようです。」


「そうか・・・。俺達の話を聞いてどうも奥さんの引き際のタイミングが上手かったと思ったら・・・、アイツ最後の最後まで人の心理を考えてたんだな。恐れ入るよ、本当に。」


「香治さん・・・。」


「アイツは、俺の『樹形再生計画』の全てを知ってる。俺はアイツ以外の誰にも計画の全貌を話してない。誰にも漏らしたくない計画だったからな。」


「・・・私にも全部は話してくれてませんもんね。」


「家族にも内密だ。だがアイツは別格だ。あいつに話していたのは、口を割らないのと何かあった時でも自衛が出来るからだ。お前達に話して、お前達を危険に晒したくなかったのもある。」


「吾郎さんだったら良かったのですか?」


「アイツは、俺と4年間離れていた。そして計画の本筋を実行し始めたのは3年半前だ。これは俺が意図して始めたんだ。仮にどこかの企業があいつにたどり着いたとしても・・・、計画のずれで知らないを通せる。」


「そこまで考えてたんですか・・・。」


「俺は俺なりに、あいつの無事を祈っていた。そして今日逢えて本当に良かったよ。あれからは連絡を全く取ってなかったからな。」


「今の時期に連絡したのは、あの計画が佳境を迎えたからですね?」


「あぁ。だから一旦日本に戻ってお前達とあいつの安否を確認したかった。・・・結婚していたのは完全に誤算だったがな。あんな別嬪さん俺も沙織と先に会っていなかったら、俺が先に求愛してたよ。」


「私じゃ不満ですか?」


「怒るなよ、俺はお前に会えて良かったよ。お前じゃなきゃ、今は無いしな。」


「もう、調子良いんだから。」


「俺は、あいつの気持ちに気付いてる。だが気付かないフリしか出来なかった。本当なら責められる立場なのに、あいつは結局俺の計画の達成を願って、自分の感情を全て殺しやがった。」


「そうなったらそれ以上踏み込めなかった。だから俺は・・・、要求を飲み込んだ。あいつとの関係の断絶と、事故の揉み消しを。」


「俺は本当に最低の人間だ。こんな俺が、今もまだこうして・・・。」



ギュッ



「沙織?」


「辛かったですよね?あなたが自分をどれだけ貶めたとしても・・・、私も子供達も貴方から離れませんよ?貴方は私の・・・、生涯を捧げた方なんですから。」


「沙織っ!・・・・う、うわあああぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


「私の胸で良ければいつでも貸しますから・・・、だからこんな時くらいは頼って下さい。」




-23時00分 白神総合病院、集中治療室-


私が泣き尽くし、落ち着いたタイミングで手術を行っていた先生が私達夫婦の所へ来た。手術が終わったらしい。あの事故が起こってから、9時間以上は経っていた気がする。だが、私達にとっては9時間は少なくともそれ以上に感じていた。


先生に付いて行き、完全防菌された状態で私達は集中治療室へ入る。そこにはテレビで見るような状態になった、太郎が眠っていた。いや・・・、眠っていたは語弊が有った。



「今息子さんは大変危険な状態に居ます。最善は尽くしましたが・・・、この1週間が山場でしょう。」


「そんなっ!!!」


「・・・・・面会は可能ですか?」


「ご家族の方以外は、1週間面会謝絶でお願いします。親族の方も同様にお願いします。」


「分かりました。」


「今日の所はお帰り下さい。思う所があるのはご理解できますが、ご無理をなさらず。何か異変が有れば直ぐにお電話を差し上げますので。」


「・・・分かりました。紗希、行こう。」


「はい・・・。」



そう言って、私達は病院を後にする。当然だが、私達はこの一晩寝る事は出来なかった・・・。


次の日の一週間、私達は色々な事に追われた。学校への連絡、マスコミを撤退させながら来ていた依頼をキャンセルする。事情を話したら、期間を延ばしてくれると言ってくれた。落ち着いたらまた連絡下さいとも言ってくれた。


依頼人の優しさ、マスコミのしつこさ、内密な揉み消しを痛感しながら紗希には病院にずっと通い詰めてもらった。私が追われると知って分担しようと言う話になったのだ。


これが功を奏して、病院には私がマスコミを寄りつかない様になり、紗希も病院側も安心していた。そう言えば、何故マスコミが来たのだろう?もしかして・・・、あの現場に居た誰かが口外したのか?


確かに揉み消すのを決めたのは私であり、そして香治だがそれを下には伝えていない。下の者達の話をしていたのを、マスコミが嗅ぎ付けたのかもしれない可能性を危惧し、そちらに関する内情も調べた。


そして、私は嗅ぎ付けた新聞社を突き止め、それを揉み消した。・・・あくまで出来る限り穏便にだ。人は殺していない、人は・・・な。


そしてあっという間に、一週間が過ぎていた。今日も別の内情を解決しようとした時、紗希から電話が来た。



「私だ。太郎に何かあったか?」


『貴方、太郎が・・・目を覚ましたわ!!!』


「本当か!?だったら直ぐに向かう。」



私は電話を切るなりタクシーを止める。行き先は勿論、白神総合病院。私は、1週間ぶりに聞ける太郎の声を期待した。


病院に向かうと、直ぐに病室を聞く。辿り着いた先には、紗希と香治、沙織さんに香織ちゃんと真治君。それとお隣の太郎の幼馴染、伊藤加奈子ちゃんが居た。


私が来たのを確認して、私達は病室へ入る。そこには医者と一緒に体を起こした太郎が居た。そして、太郎が口を開いた。



「お父さんと・・・、おかあさん?」


「「太郎!!!」」



私達は、太郎に向かい優しく抱き締めた。体に障ると思ったので激しくは抱き締められなかった。医者も少し怪訝そうな顔をしたが、黙認してくれた。ありがとう、先生。



「いたいよ、お父さん。おかあさん。それと・・・、かなこどうした?泣きそうなかおして。」


「・・・うっ、ひぐっ。よかった、たろうくんが目をさましてくれて。ぼんどによがっだよぉ・・・。」


「「たろうくん!」」


「わっ!」


「うっ、ひっぐ。本当にごめんなさい。たろうくんのおかげで、わたしたちたすかったよ。」


「うぅ、えぐっ。本当にごめんなさい。ぼくたちのせいで、たろうくんにひどいけがさせて。」



加奈子ちゃんも、香織ちゃんも真治君も泣きながら太郎を見る。だが、太郎の口から思いもがけない言葉が飛んだ。この言葉に、二人は愕然とする。



「えっと・・・。2人とも、だれ?ぼくしらないんだけど。」


「え?たろうくん・・・?」


「うそ・・・だよね?ぼくだよ、まさはるだよ?」


「人ちがいじゃないかな?ぼく、そんな名まえの人しらないよ。お父さん、おかあさん、かなこ。しってる?」



私達も耳を疑った。そして医者の一言で私達はその事実を飲み込む事になった。否が応でも・・・。



「残念ですが太郎君は・・・、あの事故の日の記憶を失っています。原因は事故によるショックによるものと考えています。ですのであの日に知り合った方々の事は・・・。」


「そうですか・・・。」


「黒木さん、貴方方には申し訳ないと思いますが、これ以上我々家族と関わらないで下さい。太郎が貴方達と接触し続けてあの日のことを思い出したら、太郎がどうなるか・・・。今は想像も出来ないし、そしてしたくありません。」


「わかりました。私達は金輪際、貴方方に関わりません。沙織、香織、真治。行くぞ。俺達がいると、あの子に迷惑が掛かる。分かるな。」


「ごべんなざい・・・だろうぐん。」


「ぼんどうにごべんなざい、だろうぐん・・・。」



二人は泣き続けながら、太郎に謝り病室を出た。太郎はその後、また体が痛み出し私達も病室を出る羽目になった。


そしてその後太郎は、奇跡的な回復を見せ1ヶ月ほどで退院出来た。ただ一つ、体にあの時の事故の傷を残したままだった。どれだけ頑張ってもあれだけの傷を消す事は出来なかった、それが医者の言葉だった。


太郎は始めは「漫画みたいでかっこいい」と言っていたものの、学校で何かしらを言われたのが明白だった。学校から帰ってくる度に、顔が落ち込んでいる。


勿論太郎はそれを見せてはいないが、私も紗希も分かっていた。隣の加奈子ちゃんが太郎を庇ってくれているらしい。加奈子ちゃんは太郎の良い嫁さんになるな、加奈子ちゃんも太郎の事気に入っているみたいだし。


身体測定の日は特に酷かった。必ず早退し、部屋に篭った。だが無理も無いと思っている。だから私達は落ち着くのを待ち、降りてきたら温かく迎えてやった。



そんな太郎が中学生に上がった頃、香治達があの計画を成就させたのをニュースで知った。勿論、『樹形再生計画』の事を口には出していなかったが、全貌を知っていた私には分かった。それが最後の成し遂げなければならない条件だった事を。


太郎は黒木財閥が黒木運送だった事を知らない・・・、いや覚えていないが正確か。だがこれで良い、このまま私は忘れ続けてくれる事を祈った。きっと思い出せば苦しむに違いないから。



私も紗希も、お前が無事で居てくれれば良い。お前が生きていた奇跡、それを今もずっと噛み締めている。だがいつか、いつか思い出す事が有れば私はお前に話そう・・・。お前に嫌われようとも、全てを。
2011/10/31 Mon. 19:33 | trackback: 0 | comment: 3edit

コメント

お久しぶりです。

Fate/Zero……ヤんバイですよね!!!!

イスカンダルさんにはマジで救われますww


それとちょっとしたお願いなのですが、
ゲートのサイドってどんな感じがいいでしょうかね?
自分でも色々調査検討しているのですが、如何せんブランクが長すぎて環境がいま一つ掴めない><
お忙しいとは思いますが、何卒よろしくお願い致します。

ヤマジャン #- | URL | 2011/10/31 20:24 * edit *

主人公はライダーですね。
豪快、痛快、大胆なオッサンでしたし。
そしてヘタレてるウェイバーとのコンビがいいですよね~

よねよね #- | URL | 2011/11/02 17:31 * edit *

お久しぶりにお邪魔します。
Fate、原作とか全く知らないんですが、面白い話ですね。
作画も映画級にふつくしく、見どころもりだくさんですね。
自分は、最後どうなるかわかりませんが、とりあえずバーサーカーペアを
応援しようと思っています。

小説、久しぶりにだーと読ませていただきましたが、
物語の核みたいな部分に行きましたね。
非常に読みごたえのある部分でした。
昔からの親友関係を、自分の未来のためにかき消すというのは、
想像以上に酷なことですよね。
お二人がたとも、こころが強いお方ですね。
そしてそれを支える奥さん方。
自分の弱さを隠すことなく、お互いに受け止めることのできるパートナー。
素晴らしいですね。
…自分も早く、そんなパートナーを見つけなくては…。

しばせんし #Tk9dBayE | URL | 2011/11/03 00:36 * edit *

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